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自力でのハチ駆除に必要な道具と安全対策|費用や準備方法を徹底解説

ハチの駆除を業者に依頼すると、危険な作業であるために高い費用が必要となってしまうことは、みなさんもご存知のことと思います。

そこで費用削減を考え、自力での駆除を行おうと思う方のために、ハチ駆除を自力でする場合に最低限必要となる道具を紹介してみることにしましょう。

安全かつ確実にハチを駆除するためには、必要な道具がかなりの数に上ります。

それらをご紹介しておきますので、自力駆除を目指す方はご参考にしてください。

ただし、どんな装備であっても、完全にハチの攻撃を防げる保証はありませんし、高い場所にあるハチの巣を撤去しようとすれば、転落事故が発生する危険性もありえます。

あくまでも自己責任でのご利用、実践をお願いいたします。

ハチ駆除へ挑む前に知っておくべきこと

ハチの駆除は、ハチと人間との生存競争です。

ハチにすれば戦いで負けることがファミリーの全滅を意味する、言わばハルマゲドンでもあるのです。

当然ですが、攻撃してくる相手をなんとかして倒そうと、全力で襲いかかってきます。

そんな命がけで向かってくるハチを相手にするのですから、蚊を倒す程度の考えで向かってしまうと、相手の攻撃力に圧倒されることとなるでしょう。

準備と覚悟が勝敗を決します。

刺されたときの対策を準備しましょう

十分な装備をしていたとしても、ハチ駆除をしていれば刺されるときは刺されます

刺された際の対策として、以下の準備をしておくことをおすすめします。

ポイズンリムーバーを用意する

ハチの毒には神経を侵すものも含まれていますが、タンパク質を分解してしまう酵素も持っています。

そのため、刺された箇所から毒を口で吸い出すと、口の中にある僅かな傷から侵入し、吸い出した人が毒に侵される危険性がありえます。

また、粘膜に付着すると表面を分解してしまうおそれもありますので、毒は道具で抜くのが基本です。

毒の吸い出しには、「ポイズンリムーバー」と呼ばれる、皮膚表面から吸い出す機能を持っている道具が、ホームセンターなどでも販売されています。

ハチと対決する前に、必ず準備しておきましょう。

自己注射薬の準備

ハチに刺されてしまった場合、どのくらいのアレルギー反応が起きてしまうのか、事前に調査しておくと安心です。

皮膚科や内科などでアレルギー検査を受けられる可能性がありますが、病院によって対応していない場合もあるので、事前に電話などで確認しておくとよいでしょう。

また、アレルギーが発覚した場合は、自力での駆除は見合わせるべきですが、どうしても自分で駆除を行うのであれば、自己注射薬を準備しておくことが大切です。

ハチ毒にアレルギーがある方や以前ハチに刺されたことがある方を対象に病院で処方される薬で、アレルギー症状を緩和する効果があります。

あくまでも症状悪化までの時間稼ぎができるだけの薬剤ですので、アレルギー症状が見られた場合は、自己注射を行ったあとでも病院に行くことを忘れないようにしてください。

使い方は簡単で、キャップを取って太ももに注射針が飛び出す先端を押し付けるだけ。

練習用キットもありますので、事前に練習しておくと安心ですね。

この注射薬は多少管理が難しく、性能を維持するための温度範囲が決められていて、それを大きく超えるような温度にさらしてしまうと、正しく機能しなくなってしまいます。

ハチ駆除に挑む前は、必ず使用可能であると確認しておくことを忘れないようにし、すぐ使える場所に準備してから作業を開始しましょう。

また、使用期限が1年間であるため、毎年新しい注射薬を準備する必要がありますので、注意してくださいね。

近所の皮膚科医院がどこにあるかを確認

万が一刺されて重症化したことを想定し、すぐに行ける場所の皮膚科医院などを確認しておきましょう。

大きな病院で救急受付をしている所があれば、それも把握しておくといざという時に迷わなくて済みます。

地域によっては救急受付を当番制にしているエリアもあるかと思いますので、当日の救急受付がどこの病院かは事前に把握しておくと良いでしょう。

移動を手伝ってもらえる人を待機させる

ハチに刺されてアレルギー症状が発症すると、腹痛や吐き気などの症状とともに、意識に障害が発生する可能性があります。

近くの皮膚科医院を調べていたとしても、自力で移動できない状況も発生し得ますので、自動車を運転して、病院まで連れて行ってもらえる協力者を用意しておきましょう。

ハチ刺されの症状は急速に進行しますので、出かけるときは大丈夫でも、病院に着く前に運転できなくなってしまうこともありえます。

病院には協力者の運転で行くことを強くおすすめします。

救急車をスムーズに呼べる準備

ハチ刺されで急に症状が悪化すると、慌ててしまうことになるでしょう。

特にアレルギー反応が出ている場合は、あっという間に症状悪化が起きる可能性が高くなりますので、一緒にいる協力者にも焦りが起きてしまいます。

そんなときでも慌てずに救急車を手配できるよう、事前に対応してもらう場所の住所を確認しておきましょう。

救急受付の担当者は、すぐに必要な事項を問いかけてくれますが、それでも焦っているとうまく言えなくなるもの。

住所は紙などにメモをしておくなど、読み上げるだけの状態にしておくと良いですね。

あとは現在の症状を問われますので、どこが痛いのか、どのような感覚があるかをできるだけ伝えるようにしましょう。

刺された本人がうまく喋れない状況になっていた場合は、協力者が対応してください。

なお、救急車を呼ぶかどうかの判断は、以下の基準で考えればよいと思いますが、心配なら「#7119(救急安心センター事業)」に相談してみるのも一つの手です。

  • 呼吸が苦しい感じがする
  • 意識が朦朧としたりよろけたりする
  • 寒気がして体が震える
  • 体にじんましんが起きる

上のような場合は一刻を争う状態の可能性があるため、直ちに救急車を依頼してください。

それ以外の症状は、#7119に相談するか、協力者の運転で病院へ行くのが適切かと思います。

ハチ駆除に必要な道具一覧

自力でハチ駆除を行う際に、必要な道具を一通り紹介しておきます。
最低限このくらいの道具がなければ、ハチ駆除は難しいという品ばかりですので、まず一揃えは準備してからハチ駆除に挑みましょう。

防護服

ハチ駆除で「絶対」と言っていいレベルで必要なのが防護服です。

インターネットで検索すると多数の製品が表示されるものと思いますが、ミツバチを飼育する養蜂家が使用するものがほとんど。

スズメバチやアシナガバチの駆除を考えているなら、これらの製品では対応できません。

少なくとも以下の要素は満足している必要がありますので、それに該当する製品を探しましょう。

  • ハチの針が通りにくい強度のある表面
  • 仮に針を挿し込まれても皮膚まで届かない厚さ
  • ハチに攻撃対象とされにくい白い色
  • 十分な視野を確保できるヘッドガード
  • 毒液の噴射から顔面を守るフェイスガード

これらは最低限度必要な要素です。

さらなる安全のためには

更に安全確保を考えるなら、以下の要素が満たせている製品を探すと良いですね。

  • ハチが掴まりにくい表面加工

スズメバチやアシナガバチのような「スズメバチ科」のハチは、6本の足で攻撃対象の表面にしがみつき、何度も針を刺してきます。

表面に掴みにくい加工が施されていれば、針を強く刺し込むことができず、皮膚に届かせてしまうリスクを大きく低減可能。

これら全ての条件を満たすものは数少なく、我々のようなプロが使用する製品くらいでなければ十分な性能とは言えません。

安全にハチ駆除を行うなら、このくらいの装備は用意する必要があります。

カッパなどで代用はできるか?

少しでも安上がりにハチ駆除を実行する方法として、カッパなど身近なものを代用する方法は考えられます。

ただし、専用のものを使用する場合に比べて、攻撃を受けてしまうリスクが非常に高まりますのでおすすめはしませんし、生命危険も覚悟しておく必要があることは理解の上、くれぐれも自己責任で行ってください。

代用するとすれば

胴体に関して見れば、厚手の雨ガッパの内側に厚手のトレーナーやセーターなどを重ね着して、刺されても針が届かないような対策ができれば有効な防護として機能する可能性はあるでしょう。

ハチの種類にもよりますが、オオスズメバチの場合は針が6~7mm程度はあります。

姿勢によって押しつぶした状態になることも想定し、重ねて潰しても8~10mm程度の厚さが確保できるだけの衣類を内側に着込むことが大切です。

下半身も同様に厚いデニム生地やスウェットなどを重ね、曲がるポイントになるおしりや膝の部分を十分な厚さでカバーできるよう準備してください。

また頭部についてはヘルメットを着用したうえで外周にネットを張り巡らせ、防護服との接点を全周隙間が一切できないよう固定する必要があるでしょう。

僅かな隙間であっても、ハチが潜り込んでしまいますので、協力者にガムテープなどで隙間なく貼り合わせてもらう必要があります。

毒液を噴射して攻撃して来ることも多いため、毒液が目や口に入らないよう、ゴーグル、マスクの着用も絶対に欠かせません。

もしも目に毒液が入った場合、最悪失明の恐れもありえます。

代用品でのハチ駆除は非常に危険が伴いますので、専用の防護服を着用して作業を行うほうが確実にリスクを低減できます。

可能な限りは専用の防護服を準備するようにしましょう。

防護手袋

溶接などで使用する分厚い皮手袋は、溶接で発生するスパッタ(熱で溶けた小さな金属の粒)すら防ぐ能力がありますが、残念ながらハチの針が貫通するのを防御する能力はありません。

使用するなら、ハチ駆除専用の防護手袋を準備してください。

一部サイトなどで、薄手の革手袋やゴム手袋などによって防護ができるような記載も見られますが、これらは簡単に貫通されてしまいます。

基本は防護服と同じ基準で選ぶようにするとよいですね。

上で紹介した防護服には、専用グローブも付属していますのでおすすめです。

最低限このくらいのものは準備しなければ、針から身を守ることはできません。

どうしても準備が難しい場合は、サイズの大きい革手袋やゴム手袋の内側に、数枚の軍手を重ねて着用し厚みを出せば、刺される危険を少しでも回避することができます。

腕と手袋の間に隙間ができる場合は、必ずガムテープなどで貼り付け、隙間が残らないように着用する点も大切です。

隙間からハチに潜り込まれてしまったら、その場でパニックに陥ることは必至。

準備は入念にチェックしましょう。

長靴

白い厚手の長靴を準備しましょう。

大きめのものを選ぶと、内側に厚い靴下を着用できるので、針が届きにくくなっておすすめです。

着用時は、防護服を上に被せるように着用し、裾を絞る機能があるものなら、しっかり絞って隙間がないように。

裾が絞れないものならガムテープなどで長靴に防護服を貼り付けて、どこにも隙間が残らないように着用しましょう。

はしご・脚立

ハチが巣を作る場合、人間の手が届かない高さを選ぶケースは多くあります。

駆除したいハチの巣の位置にもよりますが、はしごや脚立の準備が必要という場合がほとんどだろうと思われます。

高さの条件を満たせるものを使用すれば問題ありませんが、上に登って作業するため、安定性の高いものを選んでおくと安心です。

また、脚立には正しい使い方がありますので、誤った方法で使うことが無いよう、事前に勉強しておいてください。

正しい脚立の使い方(長谷川工業様ページ)

はしごを使って屋根に登る場合は、非常に危険な作業ですので少しでも不安を感じるようであれば、専門業者へ依頼することをおすすめします。

自分で屋根に上る場合は、はしごを屋根に立てかけたら、すぐに安定したものに先端付近を結びつけることを忘れずにしておきましょう。

はしごごと転倒してしまうと受け身も取りにくく、命に関わる転落災害になりかねません。

くれぐれも不安な場合は無理をせず、業者など専門家へ相談されることを強くおすすめしておきます。

殺虫剤

ハチ駆除用のものを使用します。

一般的な殺虫剤と比較すると、虫の動きを止める成分を含んでいるのが特徴で、飛んでいる虫でも短時間で行動不能に陥れられる点が強みです。

飛距離のあるタイプを使用すると遠距離から攻撃できますが、攻撃している対象がわかると集中的に反撃を受けることになりますので、遠くから駆除を試みる場合でも防護服の着用など対策は手抜かりの無いように気をつけてください。

また飛距離のあるタイプは、勢いよく噴射するため使用可能な時間が短い傾向があります。

途中で「弾切れ」を起こさないよう、複数本は準備しておくことが大切です。

虫取り網

どれだけ手際よく駆除を進めたとしても、一部の攻撃部隊は巣から距離を開けて攻撃を仕掛けてきます。
また外へ出かけていた外回りのハチも、巣への攻撃では取りこぼしてしまいます。

飛び回っている状態のハチは非常に素早く殺虫剤を命中させるのが難しいため、虫取り網の準備もしておきましょう。

使用時は下の画像のように8の字を描いて、先端を常に動かし続けるようにします。

注意点は網が動く方向へ網の開口を向け、常に軌道上のハチを取り込むことができるようにし続けること。

こうすることで中に入ったハチは風圧に押さえつけられ、逃げ出すことができません。

動きを止めるときは、網の口が開かないように下の写真のようにすればハチが出てこず安全です。

網に捕まえたハチは、殺虫剤で倒すか、網ごと踏みつけるなどしてトドメを刺しましょう。

ビニール袋

無事に攻撃部隊のハチを退治することに成功したら、撤去する巣をいれるためのビニール袋が必要になります。

外を飛ばなくなったとしても、巣の中にハチが残っている場合がありますので、撤去が終わってビニール袋の口を縛るまでは慎重に作業しましょう。

金属製のヘラ

ハチの巣撤去で根本を切ったり、残った部分を削り落としたりする場合に使用します。

高い場所の巣は上を向いて作業することになりやすく、脚立などを使用している場合はバランスを失って転倒する危険性が高まります。

注意して作業を行ってください。

自分でハチ駆除するといくらかかる?

ここまで様々な必要物品を紹介してきました。

これらを合計した金額が、実際に自分でハチ駆除を行った場合の費用となりますので、概算で合計した金額を表として作成しておきます。(R7.6.20現在の価格です)

また、正確に計算するのは困難ですが、仮に刺された場合の治療や転落した場合にかかる治療、それらを行っている時間に損失する利益などを加えたものに、負傷する確率を掛けたものが追加されることも考慮するようにしてください。

治療などにかかる費用 = ( 刺されたり転落したときの予測される治療費 + 治療している時間に失う利益 ) × 負傷する確率

例えば、屋根に上がってから足を滑らせ転落した場合、転落によって下腿骨(すね)を骨折し歩行が困難で仕事ができなくなったケースを考えるとします。
この場合の仮定を、骨折の治療が手術とリハビリによるものとした場合、100万円~150万円程度、月給30万円の会社勤めで休業期間が約2ヶ月とし、転落による負傷の確率を0.5%ほどと見積もった場合、
( 100万円 + 30万円 × 2ヶ月 ) × 0.005 = 8千円
このような計算は、作業する人の運動能力や装備の状態、想定する被害の度合いによっても大きく数値が変動します。

対象品目金額
ポイズンリムーバー1,000円
自己注射薬10,000円程度(診察込み)
防護服(手袋・長靴含む)83,900円
脚立(転倒防止機能付き)22,110円
ハチ殺虫剤(2本セット)2,940円
虫取り網1,000円
合計120,950円

ほとんどの物品が耐久性のあるもので1度手に入れれば長く使えるため、何度もハチ駆除を行う予定があるなら、自分で駆除作業を行う選択もあり得ると思います。

しかし、ほとんどの場合は「今後の予定はない」状態でのハチ駆除となるでしょうから、駆除業者に依頼したほうが安上がりになるということがご理解いただけるかと思います。

まとめ

このページでは、自分でハチ駆除を行う際に準備しておきたいもの、ハチ駆除に必要な道具一覧をまとめて取り上げ、それらの費用が実際にどのくらいかかるのかを整理しました。

結論として、

  • 何度もハチ駆除が必要になるのなら、ちゃんと準備して自分で作業する
  • 1回のみの駆除なら業者へ依頼する

方が合理的だという結果になったものと思います。

業者に依頼する際は見積金額を確認し、納得がいかない場合は別の業者からも見積もりを取って確認するという手間を惜しまないようにすれば、無駄な支払いを最小限にできます。

広島県内と隣県限定で申し訳ありませんが、圧倒的な安さでハチ駆除を行う「ハチトラブル解決隊」なら何社も見積もりしなくても、安心してご利用いただけます。

ハチの巣を見つけたら、自力駆除の費用を掛けずにぜひご相談ください!

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